駐在員としてベトナムで暮らした際に感じたことは、人生とはなんて自由なんだという解放感でした。常に何かに追われて、何かと比較し、何かと戦ってきた自分から見ると、ベトナムの人々は、「生まれてきてよかったね」という原点から生きているように見えました。バイクの上に器用に寝転がって、一日中携帯をいじっている若い男性。時間通りに来ないバス。暑いから昼には昼寝を。ゆったりとした時の流れに身を任せ、なぜ同じ人として生まれてきたのに、育った国や文化、環境によって、こうも感じ方、考え方、人生との向き合い方が違うのか。自分に中にある固定観念の強さに気づきました。自分らしく人生を生きたい、そのためにはどうすればいいのか、真剣に考えるようになりました。