代表あいさつ

駐在員としてベトナムで暮らした際に感じたことは、人生とはなんて自由なんだという解放感でした。常に何かに追われて、何かと比較し、何かと戦ってきた自分から見ると、ベトナムの人々は、「生まれてきてよかったね」という原点から生きているように見えました。バイクの上に器用に寝転がって、一日中携帯をいじっている若い男性。時間通りに来ないバス。暑いから昼には昼寝を。ゆったりとした時の流れに身を任せ、なぜ同じ人として生まれてきたのに、育った国や文化、環境によって、こうも感じ方、考え方、人生との向き合い方が違うのか。自分に中にある固定観念の強さに気づきました。自分らしく人生を生きたい、そのためにはどうすればいいのか、真剣に考えるようになりました。

その後、2014年にホーチミン初のベトナム人向け日本式幼稚園である「スマイル幼稚園」を創業しました。園には、実に様々な人がやってきます。教育者をはじめ、ビジネスパーソン、学生、インターン、絵本作家、栄養士、武術家、元力士、餃子職人などなど。多くの人は、ベトナムの園児に対して、何かしらの貢献をしてくれます。絵本を読んだり、歌をうたったり、演武を披露したり。。。 そして、面白いことに、帰るときには皆笑顔で帰っていきます。貢献する側の人が、実際には子供たちから笑顔や感謝をもらっていて、満たされた気持ちになるからです。

自分らしく貢献し、感謝される。働くことも本質的には同じ構造だと考えています。これからますます人の働き方は変化します。働き手は、自らの意思を尊重し、自分らしく生きることを志向するでしょう。一方、会社側も人の人生を丸抱えすることは難しくなり、その人の価値を見極め、自立した個人として対応するでしょう。その結果、個々の信頼関係・つながりが重要な時代になると考えています。その人がその人らしさを発揮し、人や組織に貢献することで、喜び、感謝を受け取る。「人がその人らしく輝き、人と人がつながる世界を創り続ける」。そんな想いで、WeNeedを創業しました。私たちは、人と組織に寄り添い、真剣に向き合い、その人や組織にあるものを信じる。そんな人材サービス会社であり続けます。