
保育士の皆さん、「転職したい」と感じたとき、何から始めますか?
求人を探す、誰かに相談する。いろんな選択肢がありますが、私たちが多くの求職者の方と向き合って実感しているのは、「自分にとって何が大切かを、自分でわかっていること」が最も重要だということです。
今回ご紹介するのは、都内で保育士として働いていた高岡さんの転職ストーリーです。
一度保育から離れた彼女が、島根県の自然あふれる町”大森町”で「保育士留学」を経験し、自分らしいキャリアの軸を見つけていきました。
今回の転職者

名前:高岡さん
経歴:新卒で株式会社の保育園に就職(6年)→IT企業で採用アシスタント(1年半)→2024年5月
より保育士復帰!
お会いした時の状況:転職することは決めていたものの、自分にとって何が大切かを見失ってい
る状態だったため数回に渡るキャリアカウンセリングを行いました。その過程の中で、島根県の
保育園で短期移住保育士求人とのご縁がつながりました。
夢だった保育士に、新卒で就職。けれどコロナ禍の現場で、余裕がなくなった
私は大学卒業後、都内の株式会社が運営する保育園に新卒で就職しました。保育士になるのは長年の夢だったので、仕事はとてもやりがいがありましたし、人間関係にも恵まれていました。海外研修でハンガリーにも行かせてもらい、学びの多い時間を過ごしていたと思います。
でも数年が経ち、コロナ禍で保育現場が大きく変化しました。日々の業務の中で、余裕を持てず、子どもたちに対してもつい怒ってしまったり、自分自身を見失うような気持ちになっていきました。
「本当はこうしたくないのに…」という葛藤が募り、やがて「私は何のために保育士をしているんだろう」と分からなくなってしまって。
そんな状態では子どもたちともきちんと向き合えないと思い、一度保育の現場を離れる決断をしました。

事務職に転職。けれど、保育への思いは消えなかった
その後は、IT企業で採用アシスタントとして働きました。事務職を経験してみたかったことと、新卒時代の採用担当者の姿に憧れていたことが理由です。
仕事は忙しかったけれど楽しかったですし、「保護者の方たちはこんな風に働いているんだ」と気づく機会にもなりました。
でも、ふとした瞬間に保育士時代を思い出して、「やっぱり子どもと関わりたいな」と感じることが増えていきました。
ただ、一度現場を離れた自分がまた保育に戻れるのか、不安な気持ちもありました。
迷走する就職活動
不安な気持ちを持ちつつ、始めた転職活動。
どれだけ求人を見てもしっくりこず、最初の頃は苦戦していました。
給与に人間関係、お休みの取りやすさ、保育理念や園の雰囲気。
こだわりたい条件をあげればキリがなく、実際に見学したり話を聞いて、いいなと思うことがあっても、決めきれませんでした。
WeNeedの佐々木さんには新卒の就職活動時にお世話になっていて、そんな転職活動中に再開しました。
ある時佐々木さんから、「島根の保育園で短期保育士を募集している」と聞いて、直感的に「行ってみたい!」と思ったんです。
それが島根の大森さくら保育園での短期移住保育士の求人でした。

キャリアカウンセリングで、迷いに向き合った
とはいえ、すぐに決断できたわけではありません。
今まさに就職活動中だった私にとって、「移住」「短期」「地方」「現場復帰」と、どれもがハードルに思えました。でも、せっかく惹かれた求人だからこそ、「自分に合うのか」「自分は何を求めているのか」を整理したくなって、WeNeedのキャリアカウンセリングを受けてみることにしました。
これが、本当に良かったです。
「はやく次を決めないといけない」「時間がない」と焦りながら軸が定まらず転職活動を進めていた自分に、立ち止まって考える機会をくれました。
私は元々、自分に自信がなくて、周囲の意見に流されやすいところがあります。だからこそ、「自分の軸を見つけること」が転職活動の一番の壁でした。
カウンセリングでは、「なぜ保育士に戻りたいのか」「今までのどんな体験が自分を支えていたのか」などを一つひとつ丁寧に言語化してもらいました。
「さっきこう言ってたけど、今はこう言ってるね。それってどういうことかな?」
と投げかけてくれたり、言葉が出てこないときには例え話を使って考えを深めるサポートをしてくれて。
「自分がこの先どう生きたいか」についてあんなに深く考えたことはなかったです。
でもその望みをはっきりさせておく事で、就活や仕事の軸や目標も定まっていくと感じました。
そして、このまま闇雲に転職活動を続けていても、自分の軸が定まっていなければ良い求人に出会っても迷うだけだし、良い転職にはならないと思い始めました。
だからこそ、島根の大森町へは、一つのきっかけとして行ってみたいと思ったんです。
挑戦することで、自分に自信が持てるかもしれない。何か見えるかもしれない。
思い切って一旦転職活動を中断し、短期移住に集中してみることに決めました。

島根県・大森町での「保育士留学」が始まった
そして、私は思い切って島根県大田市の大森町に3ヶ月間の短期移住をすることに決めました。
赴任先は「大森さくら保育園」。世界遺産・石見銀山の町にある、自然豊かで地域の人たちに愛されている園です。
大自然の中にある園舎、子どもたちの明るい笑顔、のびのびとした保育の様子…
都内とは全く違う環境に最初は戸惑いもありましたが、日が経つにつれてどんどんこの町と園が好きになっていきました。
保育の中で「私にとって大切なもの」が見えてきた
子どもたちはとにかく自然の中でたくさん遊び、先生たちは一人ひとりの子をとても丁寧に見ていました。私が特に感銘を受けたのは、ある同僚の先生の子どもとの関わり方です。
子どもとトラブルがあったときも、決して急がずに見守る。子どもが自分の言葉で話せるまで待つ。
最初は「こんなに待つんだ!」と驚きましたが、その姿勢に心を打たれました。
その後、
「私はどんな保育士になりたいのか」が、ふわっとした願望から「こうなりたい」という明確な目標へと変化していきました。
そして、同じように自分のやり方を尊重してくれた園の皆さんとの関わりも、私の背中を押してくれました。
日々の生活の中で、小さな成功体験や嬉しい出来事が積み重なり、
自分の中に少しずつ「自信」が戻ってくるのを感じました。

移住生活で得たものは「自信」と「仲間」
この3ヶ月間は、仕事だけでなく、地域の人たちとの出会いも宝物でした。
園長先生はいつも明るく、休日も私を町に案内してくださったり、推し活の話で盛り上がったり(笑)。
移住者が多い町だったので、色んな人生の選択肢を間近で見ることができたのも大きかったです。
また、テレビの取材で「東京から来た保育士」として少しだけ紹介してもらったり、地元のおいしい
パン屋さんやジェラート屋さんをめぐったり、毎日が新しい発見の連続でした。
最終日、お別れの会で子どもたちからもらった手紙とアルバムは、今も私の宝物です。
お別れ会は開始3分で号泣(笑)。子どもたちと過ごす3か月間、「やっぱり保育が好きだ」と気づきました。
「子どもと関わる仕事って本当に楽しい。私が心からしたい仕事はこれだったんだ。」
と素直に思えることができました。
そして、東京に帰る日。
たくさんの人がバスを見送りにきてくれました。
同僚の皆さん、保護者の方、そんな大切な人がいる場所は私にとって第二の故郷ができたような感覚です。
WeNeedのカウンセリングと出会いが、すべてのきっかけだった
振り返ってみると、「自分の望み・どうありたいか・どう働きたいか」を深掘りできたからこそ、今回
の経験がより意味のあるものになったと感じています。
もし、あのとき闇雲に就職活動を続けていたら、きっとどこかでまた迷っていたと思います。
WeNeedのキャリアカウンセリングでは、「求人の紹介」だけでなく、「自分自身の軸」を一緒に探してもらえたことが、他の転職サービスと一番違うところでした。
保育士として、どうありたいか。どんな保育がしたいのか。そういうことに寄り添ってくれたのが本当にありがたかったです。
自分次第で、どこでもやっていけるという感覚
島根での生活を経て、私の中には「自分はこのままで大丈夫なんだ」と、自分に自信を持つことができました。
縁もゆかりもない島根という土地に飛び込んだこと。
そして「どこに行っても自分次第」と思えたこと。
この二つがこれからの自分の大きな自信になりました。
もちろん、転職先の環境や人間関係が良いに越したことはありません。でも、それも「自分の捉え方 次第」なんだと思えるようになったんです。
これから新しい職場に飛び込んでも、自分の軸がしっかりしていれば、どんな状況にも向き合って いける。
自信のなかった状態からそんな気持ちに変わることができて、島根への保育士留学に挑戦できてよかったと心から思います。
転職活動は、「環境を変えること」以上に「自分を知ること」が大切だと、私たちは考えています。
高岡さんが一歩を踏み出して得た「経験」や「出会い」は、まさにその大切さを教えてくれるもので した。
もしあなたが今、転職やキャリアに迷っているなら、まずは少し立ち止まって「自分にとって何が大切か」を一緒に探してみませんか?
WeNeedでは、保育士一人ひとりに寄り添ったカウンセリングを行っています。あなたが一歩を踏み出すその時を、私たちは全力で応援します。
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