―「やっぱり子どもと関わる仕事がしたい」と気づけた再出発の物語―
出産を機に一度は保育の現場を離れたちあきさん。専業主婦として10年以上を過ごすなかで、もう一度働きたいという気持ちが芽生え始めました。ただ、そのときにすぐ「保育士に戻りたい」とは思えなかったそうです。
家庭と両立できる仕事、未経験でも挑戦できる職種――
そう考えて選んだのは、事務職へのチャレンジでした。
社会保険の勉強をして資格を取得し、実際に事務パートとして働き始めたものの、心の中にはどこか違和感が残っていたといいます。
「与えられた仕事はこなしているけれど、手応えがない」
「これが私のやりたかったことだったんだろうか?」
そんなモヤモヤを抱えながらも、日々の業務に向き合い続ける毎日が続きました。
今回の転職者
・名前:ちあきさん
・経歴:保育士10年→専業主婦→パート事務2ヶ月→派遣として保育士へ!
・お会いした時の状況:専業主婦を経て事務職に挑戦。しかし仕事が合わず「本当は何をやりたいのか」を悩むように。当社でキャリアカウンセリングを行い、現在は当社にご登録の上、派遣スタッフとして保育園で勤務しています。
「事務は本当にやりたいことなのか?」と悩む日々
専業主婦からなにか仕事に復帰しようと思ったとき、夫婦で“将来どんな働き方をするか”について話し合ったことがあり、そのときに「保育士をやってみたい」と伝えたことがありました。
けれど、返ってきた言葉は「できれば、身体ではなく頭を使う仕事をしてほしい」というもの。
自分自身の体調や性格を気遣っての言葉だったとは思うものの、「やりたい気持ちを否定された」と感じ、心の奥に引っかかるものが残りました。
また、私の家族も体を使う仕事に長年従事しており、定年を前に腰を痛めて「働きたくても働けない」姿を見ていたこともありました。
「長く続けるためには、体力よりスキルで勝負できる仕事を」と考えるようになり、「やっぱり事務職がいいだろう」と自分を納得させたのです。
その後、未経験ながら事務パートの仕事もスムーズに決まり、環境的にはとても恵まれていました。
しかし、実際に働いてみると、思っていたよりも厳しい現実が待っていました。
ミスが続き、「こんなはずじゃなかった」と思う日々。
できるようになっても達成感が得られず、常に焦りがつきまとい、「楽しい」と思える瞬間がなかなか訪れませんでした。
そのとき、ふと心に浮かんだのが「適材適所」という言葉。
「私、本当にこの仕事がしたかったのかな」
そんな疑問が、胸の奥から少しずつ声を上げ始めました。
カウンセリングで⾒えてきた「本当の望み」
ある⽇、夫から「そんなに事務が合わないなら、別の仕事をしてみたら?」と⾔われたことで、ずっと⼝にできなかった気持ちをようやく伝えることができました。
「“頭を 使う 仕事をしてほしい”って ⾔われたこと、ずっと気になってたの」
夫は「そんなこと⾔ったっけ?」と驚いていましたが、その反応にハッとしました。
ーー⾃分を縛っていたのは、⾃分⾃⾝だった。
ーー勇気を出して伝えてみてよかった。
そう気づいた瞬間、⼼がすっと軽くなったといいます。
そこから、「もう⼀度、⾃分のやりたいことに向き合ってみよう」と思い、WeNeedのキャリアカウンセラー‧松尾さん、佐々⽊さんに本格的に相談を開始しました。
カウンセリングでは、表⾯的なアドバイスではなく、ゆっくりと丁寧に気持ちを引き出してくれるやり取りが続きました。
「せっかく決意して事務職を選んだのに、たった数ヶ⽉で投げ出していいんだろうか」
そんな迷いを持っていましたが、お⼆⼈は、こう問いかけてくれました。
「挑戦して⼗分頑張ってきたのに、どうしてそんな⾃分をダメだと思ってしまうんだろう?」
「もし事務職をするという壁を乗り越えられたら、どんな気持ちになると思いますか?」
その問いに向き合ううちに、ようやく⼼の奥の声に辿り着けました。
「やっぱり、どんなに事務職として頑張っても、保育⼠として働いていた時のような気持ちには戻れない」
「⼦どもと関わっていた⽇々が、私にとって⼀番のやりがいだった」
そして、松尾さんと佐々⽊さんにはこう⾔っていただけました。
「⼈には適材適所がある。あなたが輝ける場所で輝けばいい」
その⾔葉に背中を押され、ようやく⾃分の本当の気持ちを受け⼊れることができたのです。
「保育⼠に戻ろう」
そう決めた瞬間、霧が晴れるような感覚を持ちました。
派遣という選択がもたらした安心感
私が選んだのは、週4日・1日6時間というペースで働く派遣保育士というスタイル。
ブランクがあっても、自分の希望を伝えながら、無理なく再スタートできることが何よりの安心材料でした。
実際に働いてみると、子どもたちとの関わりが心から楽しく、「こんなに保育が好きだったんだ!」と感じられるくらい、日々充実しています。
10年前は子育て経験もまだなく、とにかく自信がなかったのですが、 今では母として現場に立ち、保護者と同じ目線を持てているなという実感があります。
こんなことに気づけたのも、10年前に思い悩んだ自分がいたからこそと思っています。
「迷ったら、まず動いてみる」
事務職を選んだ経験も、違和感を抱いた時間も、すべてが「保育士に戻る」という選択を後押ししてくれました。
「迷ったら、動いてみる。そうすれば、見える景色がある」
それが、今回の転職で得た一番の教訓です。
ブランクがあることに不安を感じている方も、やりたい気持ちをしまい込んでいる方も、まずは一歩踏み出すことで、意外な答えにたどり着けるかもしれないな、と思います。
そして、ブランクがあった10年で自分自身がいろんな経験をして成長したからこそ見える別の景色がありました。
自分を信じて、もう一度「好きな仕事」へ
ちあきさんの物語は、ブランクや迷いがあっても、“本当の気持ち”に耳を傾けることで、新たな道が開けることを教えてくれます。
経験は遠回りではなく、きっとすべてが今の自分をつくっている。
「保育が好き」その気持ちさえあれば、何度でも、どこからでも、始め直せるということをちあきさんが体現してくれました。
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