
今回ご紹介するのは、ベトナムの幼稚園での勤務経験を経て、現在は日本の保育園で保育士として働いている江嵜(えざき)尚子さんです。
日本で保育士として働く中で人間関係に悩み、一度は海外へと活躍の場を移した江嵜さん。ベトナムでの経験を通じて、今どのような思いで保育に向き合っているのか、お話を伺いました。
今回の相談者

江嵜 尚子(えざき なおこ)さん
介護職を経験後、幼稚園・保育園での勤務を経てベトナムへ移住。現地の幼稚園での勤務後に帰国し、現在は東京都千代田区の保育園にて勤務中。
ベトナムからの帰国時に、当社にてキャリアカウンセリングおよび日本での転職支援を行いました。
人間関係に悩み、ベトナムへ
日本にいた頃、最初は介護の仕事をしていました。その後職種を変えて、幼稚園や保育園で経験を重ねてきました。仕事そのものにはやりがいを感じていましたが、当時は人間関係や上司との関わりに悩むことが多くありました。
「子どもたちにとって本当に良い保育をしたい」という思いはあったのですが、勤めていた園では昔からのやり方や園独自のルールが強くあり、自分の考えを自由に発信できない雰囲気だと感じることがありました。
こうした中で次第に「ここでは自分らしくいられない」と感じるようになり、環境を変えたいという気持ちが強くなっていきました。
そんな中、気分転換のつもりで訪れたベトナム旅行が、大きな転機になります。
現地で日本人向けの幼稚園を見学したことをきっかけに、「ここで暮らし、働いてみたい」という思いが芽生え、ベトナムでの挑戦を決意しました。

人間らしさを取り戻した、ベトナムでの経験
ベトナムでは、まず日本人向け幼稚園で約4年間勤務しました。その後、ホーチミンにある「スマイル幼稚園」へ転職します。
スマイル幼稚園は、WeNeedの松尾さんが約10年前に立ち上げた、ホーチミン初のベトナム人向け日本式幼稚園です。私はそこのスタッフの一員として採用されました。


約4年働いたスマイル幼稚園での日々は、とにかく刺激的で楽しい時間でした。
周囲はほとんどがベトナム人スタッフ。言葉が通じなかったり、文化や価値観の違いに戸惑うこともたくさんありましたが、その度に対話を重ねました。
そうした積み重ねの中で、お互いへの理解が深まり、心が通じ合う瞬間を何度も経験できたことが、とても幸せだと思えたんです。
同時に、「自分は日本でどれだけ自分の価値観に縛られて生きていたのか」、気づかされました。
「こんなことありえないでしょ」という出来事が、ベトナムでは日常的に起こるんです。(笑)
扉が開け放たれた家、路上での喧嘩(しょっちゅう見かける)、感情を隠さない人々の姿。「なんて人間らしいんだろう」と感じることばかりでした。
そうした環境に身を置いたことで、「私は何に縛られていたのだろう」と考えるようになりました。「自分が縛られていた考えを手放しても、結果とてもハッピーだよね。それでいいんじゃないの?」と思えるようになり、気持ちがとても楽になりました。

日本でもう一度、保育士として歩むために
大好きな場所だったベトナムですが、コロナ禍によるロックダウンなど、さまざまな要因が重なり帰国を決断することに。
今振り返ると、もっと現地でできたことがあったと思います。現地の日本人スタッフは自分1人で、その責任を重く感じてしまいました。
帰国後は、自分自身に対して「中途半端だな」という気持ちを抱えていました。
保育の世界は奥深く、まだ十分に学びきれていない。だからこそ、次に働くなら心から納得できる園を選びたいという強い思いがありました。
そのタイミングで、ベトナム時代に縁のあった松尾さんに連絡をとり、キャリアについてじっくり相談に乗ってもらいました。
その中で紹介されたのが、現在勤務している保育園です。
まずは自分と向き合う時間を大切にしたいという思いから、週3日の派遣社員として働き始めたのが2022年11月頃でした。

「ここで働きたい」と思えた理由
数か月の派遣勤務を経て、「この保育園の一員として働きたい」と自然に思えるようになり、現在は正社員として勤務しています。
決め手となった理由は大きく二つあります。
一つは、この園の保育をもっと深く学びたいと心から感じたこと。
もう一つは、職員同士の雰囲気を含め、安心して働ける環境だと実感できたことでした。
派遣期間中に担当だったWeNeedの佐々木さんから、「この園は本当に良い環境で、江嵜さんに合っていると思う」と背中を押されたことも、決断を後押ししました。
実際に働いてみて、その言葉が的確だったと感じています。正社員で働くなら他の園でも良いかなと思ったこともありましたが、実際にここで働くと、やはり私に合っていました。佐々木さんはあの時それを見極めた上で背中を押してくれたのだと実感しました。
園長をはじめ、職員の皆さんも、私を正社員として心から歓迎してくれて、とても嬉しかったです。
正社員として働いて感じる責任と成長
正社員になったことで、やはり派遣時代よりも責任の重さを感じています。「このチームの一員に加わったんだ」という意識が強くなりました。
この園では、子どもにとって良いと思うことを発信しやすい風土があり、少しずつ自分の考えも伝えられるようになってきました。
それは環境の良さはもちろんありますが、私自身も成長したことで自信を持って発言できるようになったのだと思います。
以前は思ったことをそのまま伝えてしまい、誤解を生んでしまうこともありました。
でも今は、「今話して受け取れる状態かな」「どう伝えれば心に届くかな」「自分以外の人が伝えたほうが良いかもしれない」など相手を考えて伝えることを意識するようになりました。「どうしたらうまくチームが回るかな」と常に考えるようになりました。
この保育園には大きな可能性を感じていて、まだまだ挑戦したいことがたくさんあります。

私は人から「意外と真面目に考えているね」と言われます(笑)そんなに普段ふざけているつもりもないんですが…。
演劇や音楽が趣味で、園のお祭りやイベントの時にはこうした自分の強みを発揮しています。今の園は職員それぞれが得意なことを生かし合おうという文化があるのがとても素敵なんです。
この間の卒園式では、職員の方々とバンドを組んで、園長が作曲された曲を演奏しました。
一番の変化は「自分ごととして考えること」
日本に戻り、再び保育士として働き始めて約2年。
ベトナムでの経験は、私の人生の中で保育に全力で向き合えた時間でした。
最も大きな変化は、「物事を自分ごととして捉えるようになった」こと。
ベトナムでの仕事は楽しいことばかりではなく、大変な場面もたくさんありました。
最後は自分がやりきれずに迷惑もかけてしまったし、「自分ごととして考えきれていなかった部分があった」と感じています。あの頃の自分に足りなかったものを身につけるために、今はその経験を糧に成長しようとしています。

現在は0歳児クラスの担任を務め、命を預かる責任の重さを日々実感しています。
同時に、日本の子どもたちに良い保育と教育を届ける一員であるという意識も強くなりました。
落ち込むことがあっても、チームをより良くするために何ができるかを自分ごととして捉え、責任感をより深く感じるようになっている。今までの経験全てに、感謝の気持ちを抱いています。

海外で働くという挑戦を通して、これまで縛られていた価値観を手放し、心の自由を手に入れた江嵜さん。
そんな彼女が再び日本で保育士として歩む道をサポートできたことを、私たちも大変嬉しく思っています!
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